遠州弁(もどき!?) 方言 [05]

出身地のところでも書いた通り、僕は田舎育ちです(笑)。いやこれ、ある意味誇りを持っていますよ。東京生まれ、東京育ちの人には絶対に無い物を持っているからです。それは「故郷(ふるさと)」。東京育ちの人は「故郷」って言われても、あまりピンと来ないそうなのです。僕なんか、そのピンと来ないことがピンと来ないですけどね(笑)。

冗談はさておき、日本人のほとんどの人は故郷というか田舎を持っていると思います。そこには昔ながらの慣習があったり仕来りがあったり、そして方言があったり。僕の故郷の方言は、遠州弁と言われています。しかし厳密には地域ごとに微妙に言葉が違っていて、だからってそれぞれに方言のネーミングがある訳じゃないから、ひっくるめて遠州弁と呼ばれているんだと思います。

方言って好きですよ。どこの地方の言葉であってもいいんです。テレビ中継とかで、年配の方とか思いっきり方言で喋ってたりすると嬉しくなりますね。別に御本人は「これがオイラの方言だ!聴いてくれ!」とか思っている訳じゃなくて、ただ普通に喋っているだけなんだろうけど、その堂々と方言を喋る物腰が、見ていて微笑ましいというか、嬉しくなります。

僕らの仕事って、まず最初にいわゆる標準語を叩きこまれるじゃないですか。っていうか、方言を一つずつ標準語に矯正するって言う方が正しいかな。特にアクセント。関西弁くらい違いが明らかだと直しやすいんだけど、静岡県あたりだと、たまに微妙なのがあって、「え、このアクセントって方言だったんだ!」なんてこともあります。そんな発見もまた楽しいんだけど。

普段仕事で喋るセリフはほとんどが標準語だし、日常会話も標準語、というか東京弁ですね。だから余計に方言の大切さとか、ありがた味を感じるんだと思います。これは全くもって個人的な好みの話で恐縮なのですが、女性が方言で喋ってるのってとても可愛らしいと思います。チャーミングっていうか。標準語の損な所は、どうしてもちょっと冷たいイメージとか事務的なイメージを感じてしまうんですよね。もちろん本人はそのつもりは無いと思いますが。同じ言葉でも、方言で聴くととても温かい感じがすることもあります。方言は大切にしていきましょうね。

と言いながら、実は僕は遠州弁を上手く喋れないのです。いや、プロフィールに書いた時点では喋れるつもりでいたのですが、今年(2005年)のお正月に帰省して、中学3年のクラスの同窓会に出席した時に唖然としました。「僕の知ってる遠州弁と違う!」って。上京している高校の部活の仲間でたま〜に飲んだりするのですが、その時にはなんとなく遠州弁も口をついて出るんですね。だから喋れると思っていたんですよ。でもあれは遠州弁じゃなかったのかも知れません。上京組はやっぱり標準語の影響を受けていますね。ホンモノの遠州弁はもっと強烈でした!その詳細は2005年1月5日の日記をご覧ください。

というわけで、僕が喋れるのは遠州弁モドキなのですよ。「ラジオのコーナーで遠州弁講座をしてください」というリクエストを頂くことがあるのですが、とてもとても僕には出来そうにありません!もし無理にやったとしたら、地元の人たちから「それは絶対違うにぃ!」(←なんちゃって遠州弁!?)ってクレームが来ること請け合いです(笑)。
2005/06/05記、06/09修正、06/17修正

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