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誕生日のお礼 2004年08月27日(金)

2日過ぎてしまいましたが、誕生日のお祝いを、どうも有り難うございました!歳を重ねると誕生日って純粋にめでたいと思えなくなるモノのようですが、これほどたくさんの方に「おめでとう!」と言って頂けると、「誕生日ってやっぱりものすごくめでたいんだ!!」って気になります、ホントに。25日には例によって事務所から「車で来てください。」という電話がありまして・・・・確かにその通りでした。大荷物で電車に乗るのが恥ずかしい、というレベルではなくて、一人で持つのは物理的に無理!!(笑)今日も若干届いていまして(さすがに手で持ち帰れましたが)、ここ連日お祝いされっぱなしのようで、本当に幸せな気分に浸っています。

皆さんからのお手紙や掲示板のカキコ、とても心のこもったメッセージを頂戴しました。その一通一通を読んでいると心が温かくなります。さらに色々と考えを巡らして選んでくださったプレゼント、感謝の気持ちで一杯です。大切に使わせて頂きます。


ほとんどの方が「テニスの王子様」の宍戸(アニメ、キャラソンCD、ゲーム、ラジオ)を通して楠田のことを知ってくださいました。当初はそういった内容のお手紙が多かったのですが、この誕生日も含めて最近は、舞台や吹き替え作品をご覧になった感想やこの小部屋の感想を書いてくださる方がとても多くいらっしゃいます。自分の出演作品の感想ってじっくりと伺う機会がほとんどないので、こうして皆さんが感想を送ってくださるのは本当に嬉しいです。

また小部屋については、「パワー(元気)をもらっています」、「心癒されています」、「励みになります」といった言葉を頂くのですが、僕は同じことを皆さんから頂くメッセージに感じています。僕だって普通の人間ですから、悩みもあるし、落ち込むこともあります。確かに「小さなことは気にしないで前向きに考えていこう!」って生きているつもりですが、それは裏返せば細かいことを気にする自分がいるってことでもあります。でなければわざわざ今年の抱負に「毎日を楽しく生きる!」なんて書きませんよね(笑)。日々楽しみを見つけて生き甲斐を持って生きられていなかったからこそ、そういう目標を掲げた訳で。でもそういう心掛けを忘れなければ、ある種の自己暗示みたいなもので、毎日が楽しいような気がしてくるものです。

そうは言っても元々平凡な、というか人並みなので、将来のこととかいろいろ悩みもあるし、後悔する様な失敗をしたり、人との関係が上手くいかなかったりしてものすごく落ち込む日もあります。そんな時、皆さんからのお手紙を再度読ませて頂きます。そこには楠田を応援してくださる熱い思いがびっしりと書き綴られています。一生懸命描いてくださったイラストもあります。楽しい顔で写っているプリクラもあります。そうやって手紙を書いてくださった皆さんのお気持ちを考えていると、「こんなことで落ち込んでいてはダメだ!もっともっと頑張らなくては!!」と自分を奮い立たせることが出来るのです。


「あぁ、僕は自分で生きてるんじゃなくて、生かされているんだな。」そう思うことがあります。自分一人でちゃんと生きていける、と思ってしまいがちですが、そんな人はいないのではないかと僕は思うのです。家族や親戚、周囲の人々、自分に関わるすべての人々のおかげで、今の自分が存在し、生きているんだと思うのです。それを生かされていると表現しても決して間違いではないと思います。そんな気持ちをみんなが持てば、自ら命を絶ったり、人を殺したり出来るはずないです。

どうでしょう?そんな風に思いませんか?

少なくとも僕は、自分だけのために役者をやっているのではありません。この役者という職業は、言葉は悪いけど、「娯楽」の一翼を担っていると思うのです。お客さんに楽しんで頂く仕事、という意味で。作品を観てくださった方に拍手を頂くことが出来て初めて仕事が出来たと認めてもらえる、というか。であるならば役者は、「楽しんでもらうために生きている」のではないのかな?そのために自分を磨き、少しでも魅力的になりたいと思うし、もっともっと上手くなりたいと思う。その原動力は、お客さんからもらっているのです。お客さんの応援してくれている気持ちって、特に舞台上ではダイレクトに感じます。もちろんお手紙や掲示板等のメッセージからもです。それが嬉しいから役者をやっています。そこに生き甲斐を感じるから。本当に、幸せです。


来年の誕生日、この小部屋にどんなメッセージが書けるのか分かりませんが、ほんのわずかでもいい、今年よりも幸せになっていたらいいなと思います。
もちろん、皆さんも一緒にですよ!

素敵な誕生日を、どうもありがとう!!



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