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謹んで御見舞い申し上げます 2004年10月27日(水) その1

連日、テレビのニュースで新潟県中越地震の惨状を見て、自分にも何か出来ないものかと考えています。新潟は、今年は豪雨や台風で大きな打撃を受けましたが、そのうえさらに今月23日から何度もの大きな地震に見舞われています。最初の地震直後にはいくつもの集落が孤立した状態になったり、10万人以上もの人々が避難したその避難所での食料や物資がまったく不十分だったり、冷たい雨に見舞われたり、今日は最低気温が6℃しかなかったり(明日の予報では2℃〜4℃だそうですが、あの大きな避難所で暖房が効くとは到底思えません)、そして頻繁に起こる大きな余震です。精神的にも肉体的にも極限状態にあることは容易に想像出来ます。

地震が起きた時の精神的負担は、予知して逃げられない分、どの自然災害よりも大きいような気がします。僕は未だ大きな地震の経験はありませんが、突然地面が大きく揺れ、周囲がガタガタいうと、心臓の鼓動が早く、かつ大きくなるのを感じます。この一連の地震では、ここ東京でも震度こそ小さいですがしょっちゅう揺れています。ましてや被災地での多くの不安要素を抱えながら避難生活を余儀なくされている方々にとって、昼夜関係なく頻繁に起こる余震というのは、その恐怖を思うと本当に気の毒になります。特に今日のような震度6弱もの余震は、もはや本震と変わらない規模の地震です。復旧活動に動き始めた矢先だっただけに、これでまた被害が広がってしまったと思うと、ニュースを見ているのがとても辛いです(現状を認識するために、自宅にいる時はずっとニュースをつけています)。小さな子供たちにとっては何度も何度も襲ってくるこの地震の恐怖が一生トラウマとなってしまうでしょうし、お年寄りにとっては心身に大きな負担となっていると思うのです。

いつ東京も同じことになるか分からない、いや同規模の地震なら人口が密集している分、被害は想像を絶するでしょう。そう思うといてもたってもいられず、幸い被災しなかった身として何か役に立てることはないだろうかと考えました。例えば一昨日から郵便局(公式サイト)では救援物資や義援金を受付けています。現地に赴くことは難しくても、そういう形で役に立てると思うのです。

地震関連では辛いニュースばかりですが、その中にあって車ごと土砂に埋もれていた母子3人のうち男の子が4日振りに無事救助されたことは、本当に嬉しいニュースでした。幾つもの幸運な偶然が重なったとはいえ、人間の生命力の強さを感じさせる、被災された皆さんにとっても心強いニュースではないでしょうか。残念ながらお母さんと女の子は亡くなってしまいましたが、今は男の子の回復を祈るばかりです。

余震はまだ続きそうですし、おさまったとしても大掛かりな復旧が必要にも拘らず、厳しい厳しい冬が間もなく到来します。雪が深くなれば最悪避難所で冬を越すことになるかも知れないのです。本当に辛い状況だと思うのですが、行政の力も最大限発揮してもらって、一日も早い復旧を心から祈ります。自分には直接現地へ行って何か出来ないのがとてももどかしいのですが、ここにいても出来ることは実行し、またテレビのニュースを見ながら心から応援しています。頑張ってください。



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