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KeKKe FESTA レポ (その3) 2004年10月27日(水) その2

さてさて例によって(え!?)更新お待たせしました〜!なんだか開き直ってます!(笑)えっと前回はどこまでだったかな?・・・あ〜、「ずっとそばに・・・」のためにピアノに向かったところまで、でしたね。今読み返してきました。こうやって読み返さないと気持ちが戻ってこないんですよね。ピアノに向かって椅子に座り、持っていたワイヤレスマイクをスタンドにセットして、まず一言、この曲について話させて頂きました。こんな内容のことを喋りました。

「生きていると楽しいことや嬉しいことがあるけど、一方で悲しいことや辛いこともあると思います。そんな時に誰かが心の支えになってくれたり・・・あるいはそれは人ではなくて例えば誰かからもらったモノであったり、音楽だったり、詩だったり・・・。逆に、自分が誰かのそういう心の支えになれて、励ましたり出来たらいいな・・・そんな気持ちを歌にしてみました。聴いてください。『ずっとそばに・・・』。」


そしてイントロが流れます。今回はピアノのみの弾き語りではなくて、ピアノ以外の楽器はカラオケで用意してもらいました。僕が当初用意したデモ音源はピアノとストリングス(弦楽器です)だけだったのですが、それを元に完成したカラオケは本当に綺麗な、かつ豪華な素晴らしいものに仕上がっていました。さすがプロの仕事です。Be-flatさんありがとうございました!

さて、楠田が作った曲がどんな曲だったか?当日いらっしゃらなかった皆さんのために!用意させて頂きましたよ〜。右上汽車の3両目の客車(BGM 3です)を早速クリックしてみてください。「ずっとそばに・・・ 〜 オルゴール・バージョン」です!このオルゴールアレンジが完成していなかったから、前回の小部屋には書けなかったんですねぇ。という今のも細かい部分は未完成ですが、急いで作ったのでお許しを!さて、聴いてみていかがでしょうか?実際のカラオケは楽器の数がずっと多いし、ドラムセットも使っているのでリズミカルで、シャッフルっぽく(つまり軽く跳ねているリズムってことです)なっていたり、テンポもこれより若干速いし、もちろんイントロとかエンディングもあるし・・・まぁ、全然違いますね!(笑)でもメロディはほぼそのままなので、イメージは掴んで頂けるのでは、と思っています。

ちなみに歌詞は(←)こんな感じです。今日は敢えて歌詞の内容については触れません。なぜなら歌詞は読んだ人の解釈によって色々な意味が生まれてくると思うから。皆さんなりの思い入れを持って読んで頂ければと思います。


オルゴールバージョンは1コーラスのみですが、原曲にはその後ちょと長めの間奏が入ります。16小節です。まぁ、ライブとかならプレイヤーのソロがあると、間奏だけで数分なんてのもありますけどね。当初からこの間奏には絶対に使いたいと思っていた曲がありました。「楠田の小部屋のテーマ」です。「ずっとそばに・・・」のキーに合わせて、いつもより3音(カラオケでいうと+5です)高いキーになっています。曲の流れを極端に変えることなく、なんとなく上手く収まったような気がしていますが、どうですかね?ちなみに「楠田の小部屋のテーマ」の最初から数えて4つ目のコード「C7 on G(いつものキーでいうとG7 on Dです)」が、この曲の中で僕が一番好きな部分です。このコードを弾いた瞬間、なんとなく心がほわぁ〜とするんですよねぇ。手前味噌で申し訳ないです・・・・でもまぁクリエイターってみんなそんなものですよね!でないと、やってられないし!(笑)


で、なんだっけ・・・話が逸れ過ぎて何を言いたかったのか忘れてしまいましたが・・・あ、思い出した。間奏の後は再びBメロで、そのままCメロ(サビ)へ突入して、最後はちょっと静かにラストのメロディを繰り返して、エンディングです。イントロとエンディングは同じなんですが、これなぜか作曲段階のかなり早い時期にふと思いついたんですね。で、不思議と違和感がない・・・いや、ホントゴメンなさい!その理由をよくよく考えてみたら納得できました。もし既にお気づきの方がいらっしゃったらすごいんですが、「小部屋のテーマ」の出だしの部分と同じなんですね。最初から音4つ分だけですが。普段聴き慣れてるからなんとなくしっくりきたんだと思います。偶然といえば偶然なんですけど、まぁ、僕の好きなメロディのパターンなんでしょうかね?CDをお持ちの皆さんはチェック!チェック!


さて、曲の紹介はこのくらいにして、暴露話も書かないとね。まず、作詞の完成日についてですが、最初昼の部では小田ッちに聞かれて収録の前日と答えました。が、夜の部では川原君に聞かれて、やっぱり収録当日の朝!と訂正した、と記憶しています。で、後で冷静になって本当はいつだったんだろう?って思い出してみました。正解は前者でした。

作詞していた頃って色々バタバタしていて記憶が前後していた様で、ちょっと整理してみました。この「ずっとそばに・・・」を収録したのは、以前の小部屋9月29日にも書いた通り9月28日でした。実はその前日の27日の午後に全体リハ(リハーサル)があったんです。その日の朝、詩はまったく形になっていませんでした。メモ帳に断片的な言葉は書かれていたんですけどね。ただしサビの「♪さあ行こう この道を信じて 勇気を出して 踏み出そう」と「♪さあ行こう 青空突き抜けて 勇気を出して 飛び立とう」は早い段階でといっても2週間くらい前かな?決めていました。でもあとはまったく・・・・。

で、27日の朝、「もしかしたら今日のリハで歌うことになるかも!?」と思い、急いで完成させようと試みたわけです。すると今までどう考えても進まなかったものが、一気に、ドバーっと噴き出るように筆が進んだんですね。あれよあれよという間に書き進み、最後ちょっと、確か間奏直後の「♪焦らずに考えればいい」だったかな(これも記憶があやふや・・・)、がなかなか決まらなかったけど、結局3時間足らずで出来上がってしまったんです。「今まで3ヶ月近くあれほど悩んでいたものが一体どうしたの!?」・・・とちょっと呆れた訳ですが、もう時間だったから急いで家を出て、電車の中でメモ帳に清書しました。カラオケは例のデモ音源があったので「これで今日のリハで歌える!」と、ひと安心でした。

リハの前に数時間、5人組で歌う「夏色」と「Change The World」の練習を都内某所(って別に伏せるほどのこともないけど)でしました。メンバーもみんな僕が歌詞で苦しんでいるのを知っていて、心配してくれました。

そして、時間になったのでリハをしに行ったのですが・・・・なんとその日のリハはソロ以外!ってことで、結局、出来たてホヤホヤの「ずっとそばに・・・」は歌いませんでした〜!(笑)だからまともに歌ったのは翌28日のレコーディングの時が初めてになります。というわけで、これが作詞の顛末でした。多分リハの日と収録の日の記憶が混ざって先の発言になったと思われます。夜の部では嘘言ってすみませんでした!← ホントに反省してる!?いやしてないだろう・・・?(疑)


レコーディングの日は僕は2曲収録しました。「Change The World」は21日に収録してあったので、この日は「SMILE」と「ずっとそばに・・・」です。サエキさんもいたので、まず「SMILE」を録り、次に「ずっとそばに・・・」を。「SMILE」については後日書きますが、ハモリのコーラスがファルセット(裏声のことです)だったんですね。ファルセットと通常の歌声では発声の仕方が全然異なるので、それが「ずっとそばに・・・」の歌に多少なりとも影響するんじゃないかと、ちょっと心配でした。何しろあんなにくたさんファルセットで歌ったのも生まれて初めてだったので(実は「Change The World」のラストでちょっとだけ歌いました)。が、歌ってみた感じでは、そう大きな影響はなかったような気がしました。

それから当日は「SMILE」の作曲者である臼井 聖氏がディレクションをしにスタジオに来てくれて、そのあとの「ずっとそばに・・・」でも困った時にアドバイスしてくれたのがとても心強かったです。ちなみに臼井さん、「ずっとそばに・・・」をとても気に入ってくれて、ずっと練習してました〜(はは!バラしちゃった!)歌そのものはバラードということもあって本当に難しくて、言葉は悪いけど誤魔化しがきかないというか、細かいニュアンスがすべて聴こえてしまうので、その辺で何度も録り直させて頂いたりしました。関係の皆様、楠田の拘りのために時間を割いてくださって、どうもありがとうございました。

そんな感じで生まれて初めての作詞作曲のオリジナルソングは完成を見たわけです。この完成品は当日限定販売のCDに収録してもらいましたが、個人的には・・・まだまだだね!って感じですか。技術的にもっと安定した歌声になりたいし、内面をもっと表現出来るようになりたいです。課題は大きいですが、それに向けて頑張る材料が出来たので、今後益々精進したいと思いますよ!


肝心のピアノ弾き語りですが・・・・ごめんなさい!特に夜の皆さん!ピアノがボロボロでした〜。昼はね、かなり集中していたので自宅とかスタジオでの練習の通り、落ち着いて弾けたんです。間違ってもすぐ修正できたし。ただし、落ち着いていたのは頭だけで、指はもう震えまくって大変でした!おかげで違う鍵盤弾いちゃうし!しかし!夜はそうはいきませんでした・・・。

実はあのピアノというかシンセですねの鍵盤のすぐ向こうに歌詞とコードの書いてある紙が貼ってあったんです。一応全て覚えていましたが、とにかく「歌」と同時に「ピアノを弾く」という荒業です。しかもこれも生まれて初めて!そんな無茶ばっかりやってます!(笑)もう何があるか分からないので、安全のために歌詞カードを用意しました。にも拘らず、夜の部はボロボロだったのです。

本番当日スタジオ入りしてからすでに7時間以上経っていたし、その間に1ステージやって、もういっぱいいっぱいを通り越してました。そんな状態だったので昼と同じには行かなかったですね。まず歌詞カードの文字が霞んで見えませんでした。ご存知のように僕は近視なので普段は眼鏡をしています。が、舞台上ではしていません。だから文字を大きく拡大コピーした歌詞カードを用意して、昼の部の時は余裕で見えていたんです。

が、夜は疲労のせいか、見えませんでした。眼鏡を忍ばせていればその場でメガネを掛けて歌えたんですが、歌い始めてからそう思ったので手遅れでした〜。さらに集中も欠如していたのでしょう。ライブそのものは気合いと勢いで頑張りましたが、(僕にとって)極度の集中と技術を要するピアノ弾き語りは、気合いや勢いとはまったく無縁のモノで・・・。間違えてしまうと軌道修正することが出来ず、数小節はそのまま・・・・みたいな。でもピアノはダメでも、歌だけはちゃんと歌って聴いてもらいたい、その気持ちだけで頑張りました。何と言っても初お披露目ですから!歌詞が聴き取れないとお話にならないですもんね!おかげでスタッフの方々からは「歌は夜の方が良かった」と言って頂きましたよ!たとえ慰めでも嬉しかったです!多分ビデオとか見たら愕然とするんだろうけど!(笑)


「ずっとそばに・・・」はそんな感じかな。椅子に座ってしまったので前の方の皆さんにしか見えなかったようで、本当にすみませんでした。次回は台の上でやるか、立ってやらないと!ってまたやるんかい!「もう懲り懲り」って言ってたじゃん!!そのような訳もあって、特に詳細に書かせて頂きました。これで大丈夫かな?

ちなみに前述したピアノ&ストリングスの「ずっとそばに・・・」をなんとか早い時期に「音楽の小部屋」にアップしたいと思っています。ほぼ完成しているのですが、公開するにはクオリティが低すぎるのでもうちょっと時間を要します。といって修正してもそう高くはなりませんが!(笑)これがまさしくオリジナル・バージョンですので、そちらもお楽しみに!

今日はここまで!さていよいよ次回は、川原君と歌ったあの曲ですよ!



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