楠田の小部屋

遅ればせながら、お礼を			2005年09月09日（金）
■ 以下の文章は９月９日（金）に「交流ＢＢＳ」に書いたものなのですが、こちらのＤｉａｒｙページに書いた方が良いような気がして、転載することにしました。若干加筆・修正していますが、ほとんど同内容です。 ■ 先日は、誕生日のお祝いメッセージを多数カキコ頂きまして、どうも有り難うございました！こうして皆さんから応援して頂けることが、何よりも嬉しいですし、やる気にもさせてくれるんです。このＢＢＳのカキコだけでなく、８月２６日（金）の「とりあえず､オールＯ.Ｋ.!?」生放送への多くのお祝いのメール、翌２７日（土）のインストア･イベント（握手会）でもお手紙やプレゼントやお祝いの言葉など、とても書き切れない程のお祝いを頂きました。もともとアルバム「ＢＬＵＥ～雲のように～」は誕生日にあわせてのリリースだったので、そのお祝いまで。さらに事務所宛のお祝いも確かに受け取りましたよ。自分にとっては目の回るような怒涛の８月でしたが、皆さんからの励ましの言葉、そして喜びのメッセージが、何よりの活力源でした。そのおかげで、「まだまだ頑張れる！」と奮起することが出来ました。本当にいつもいつも応援ありがとうございます！最近は身体のことを心配して頂くばかりで大変恐縮なのですが、なんとか頑張っていますので、体力の続く限り、自分が生きていた証を一つずつ残していきたいと思っています。いや、決して「このままだと力尽きそう････」と言っている訳ではないんですよ！極論ではありますが、楽して何も残らないのと、ちょっと無理してでも納得のいくものを残せるのだったら、後者を選ぶ、そんな人生でもいいじゃない！と思っているのです。僕は生きることに関しては、自分で言うのも何ですが、かなり不器用な人間だと思っています。自分の力では正直言って何も出来ません。それを引き出してくださったり、色々企画してくださる周囲の方々のおかげで、これまで作品を残すことが出来ました。そして今の僕があるのは、皆さんのおかげです。皆さんの応援があるからこそ、ここまでやってこられました。少しずつ仕事は増えてきましたが、正直まだまだ生活できるところには達していません。このところは役者の仕事が多くなって、それ以外の時間がほとんど作れないのですが、去年まではバイトもしていました。今だって本当はバイトをしなければ････蓄えにも限りはありますから。この先、どのような活動をしていくかで、このまま将来も役者としての人生を送れるのか、あるいはどこかで諦める時が来てしまうのかが決まってくると思うのです。だから一瞬たりとも気の抜けない毎日です。なんだか生々しい話でゴメンなさいね。でも悲しいかな、「余裕ですよ」って顔が出来るほど人間出来ていないんですね（笑）。僕はもともとどこか真面目過ぎる所があるようで、「もっとズボラに生きてみたら」とサラリーマン時代に上司から言われたことがありました。でも人の性格ってそう簡単に変えられるものではないじゃないですか。それでもその頃よりは開き直ったというか、だいたいサラリーマンを辞めてこの世界に飛び込んだだけでも、自分にとっては大きな進歩（冒険？）だと思うのですよ。人生最大の賭けというか。だってあれほど経済的には安定していたサラリーマン生活を蹴ってまで、この不安定な世界に飛び込んだ訳ですからね。普通の神経じゃないです（笑）。とにかく一度やると決めたことですから、最後の最後まで諦めずに果敢に挑戦し続けたいと思っています。「寝てないよ～、大変だよ～」なんて心配かけてばかりの困ったチャンではありますが（こんな役者いないよね、きっと････）、その先にはみんなの喜ぶ顔がある、そう信じてこれからも頑張り続けたいと思います。人生の終わりに、「生まれてきて良かった」と、心から思えるように････。あ、なんだかしんみりしてしまった････ゴメンなさい。せっかくの皆さんからのお祝いへのお礼だったのに。ただこの８月はね、毎日のように舞台稽古やいろんな収録があったりして、それはある意味充実しているように見えて、実は地に足が着いていない状態というか、今を実感できていないというか。つまり稽古や収録をやっていても、明日はあれで、明後日はあれで････って何日も先のことが常に気になっている。じゃあ、今の自分は何をしているんだ？ってことだったんです。最近のラジオもね、自分ではもの凄く頑張ってるつもりですよ。でもどこかでブレーキがかかってる、というか。「なんでもっと思い通り喋れないんだ！」って本当にもどかしくて、でも収録中に反省してる場合じゃないし、そうこうしてると、あっという間に収録時間は終わってしまって････。たまたまラジオのことを書きましたが、それ以外の仕事も、もっとじっくりとやりたいですね。でも人に言わせれば、「そんなゆっくり構えていたら、せっかくのチャンスを取り逃がしちゃうよ」ってことなんでしょう。それも確かにその通りだと思います。今年や来年の活動は、僕にとっては今後を占う重要な鍵だと思っています。仕事しかり、ファンクラブしかり。でもさ、どこかで「このままでいいのか？」って、自問自答してたりもする。なんて考え出すとキリがないですね。声優っていうと夢を与える仕事、というイメージがどうしてもあるので、こんなことを書いてしまうのはいけないかな、とも思ったのです。しかも多くの声優を目指そうとしている学生の皆さんも、ここに訪れてくださいますし。でもね、人生の大切な問題ですから、ある程度現実を知っておくのも一つの判断材料として必要だと思うのですよ。あくまで参考ですが。それに舞台の役者さんの中には、バイトで生活しながら、それでも自分の大好きな舞台役者を続けていきたい！って人がとても多いのですよ。だから僕がバイトを必要としていても、別に卑下するようなことじゃないし。でも、声（声優）の仕事をしていて現場で御一緒する方々は皆さんそれだけで生活出来ている。ふとした時その現実に直面すると、正直居たたまれなくなるんですよね。しかし一方で、「俺だってこのままじゃ終わらない！いつかそっち側に行ってやる！」って気にもなるんです。だから、これから声優を目指そうとしている皆さんも、ハングリー精神を忘れずに頑張ってください！いつか必ず一緒に仕事しましょう！インストア･イベントでも、何人かの方が声優を目指してるとおっしゃってくださいました。夢を叶えてくださいね！！さぁて、本来の自分に戻ろうかな！考えるより、実行あるのみ！なるようにしかならないさ！さすがＯ型って感じでしょ（笑）。一度は落ち込むんだけど、あんまり長続きしないんだよね。すぐにポジティブな思考に戻っちゃって！そんな僕に振り回されてしまう皆さんが気の毒です････ゴメンなさい。でもこれは紛れもなく「僕」なのです。そんな僕でよかったら、これからもどうぞよろしくお願いします！ ■ 「交流ＢＢＳ」への僕の書き込みは以上です。この文章に対して多くの皆さんからコメントを頂きました。それは「交流ＢＢＳ」にそのまま残してあります。また、事務所宛のお手紙や９月１１日（日）のインストア･イベントの時に頂いたお手紙など、皆さんからメッセージを多数頂きました。その一言一言が僕の心に響きました。本当に嬉しく、自分としては非常に思い切った書き込みでしたが、結果的には書いて良かった。皆さんのおかげでそう思うことが出来ました。どうも有り難うございました。

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