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宍戸 亮 デビューシングルCD 「ALive」 
2005年09月29日(木)その2

大変にお待たせしました!それではいよいよ明かされる「ALive」のすべて!といっても僕の知る範囲ですからね、それ以外、例えば松井Pさんの頭の中で考えられていた事などは、さすがに分かりません。皆さんの御想像にお任せしま〜す(笑)。

と、その前にお礼を。「思いの丈BBS」にたくさんのカキコをどうも有り難うございました!皆さんに喜んで頂けたようで本当に良かったです。このBBSは松井Pさん始め、多くの関係者の方々が結構ご覧になっていますので、皆さんのコメントはダイレクトに伝わります!是非奮って書き込みしてください!

それから驚くことに、29日のアクセス数は約1,900ヒットでした!以前の日記2004年11月5日によると昨年の宍戸誕生日には「2004年9月29日で880ヒットでした!すごいですねぇ。特に日付が変わったばかりの0時台と21時台は1時間でなんと90ヒットを超えています。」とのことでしたので、今年は倍以上ですよ!ちなみに0時台は1時間でなんと210ヒット、20時〜23時台は150〜190ヒットを維持するという、もの凄い勢いでした!この多さは多分あれだよね、今書いてるこの日記を期待されているから・・・・だよね。ゴメンね〜、結局夜は明けてしまいましたよ。なんて言ってないで、早く書かなくては!


ALive」について書く前に、お断りを。以下の文章はかなりネタバレ要素を含みます。これから入手予定の皆さんは、お読みになる際には、よ〜くお考えくださいね。読んでみて「そんなだったら買うのよそう・・・。」という内容では無いと思いますが、万が一ということもありますので、読まないことをオススメします!(笑)って言われると余計に読みたくなる?

読んでみようという方は、下方へお進みください。















ホントに読んじゃう?





















大丈夫?

















決して一人で観ないでください・・・・。違うから!






























はい、お疲れ様でした〜!(笑)もう覚悟は出来ましたね?それでは、ごゆっくり、どうぞ!


今回CD「ALive」の中で、楠田はいろんなことに挑戦しています。挙げてみると、「作曲」、「メインボーカル」、「コーラス(ハモリ)」、「トロンボーン演奏」、そして「台本書き」&「トーク」です。それでは順を追って一つ一つ書いていきましょう!


まずは「作曲」ですね。僕が宍戸のために「作曲しますよ!」と言ったのは、3月30日の「プチ氷帝祭」のステージ上でした。それを覚えていてくださった松井Pさんから最初にお話を頂いた時、「候補曲として2曲書いてみて欲しい」と言われたんです。あくまで「候補」なので、もし、どちらも相応しくなければ、プロの作曲家さんが作ることになったのでしょうね。で、僕が提出したのは、1曲はその後「ALive」と名付けられることになった今回の曲、そしてもう1曲はシャッフル系の跳ねるリズムで、ちょっと賛美歌のような綺麗な響きの荘厳な感じのミドルテンポの曲。なんか解りにくいなぁ・・・・

与えられた時間は約1ヶ月ありました。でも実は翌日には「ALive」を作曲し終わっていたんです。といってもある意味偶然の産物かもしれません。その日は1曲目に明るめのバラードを作っていたんですね。で、2曲目も似たような感じの曲を作り始めて途中でやめ、3曲目、4曲目はポップな感じの曲、5曲目はちょっと感じを変えてマイナーコードを使ってみよう、と思ったんです。マイナーといっても暗い感じではなくて、何かに立ち向かっていく決意を感じるような曲、という漠然としたイメージ。

最初にサビが思いつき、トーンを下げてAメロ、徐々に盛り上げるBメロ、そしてサビに戻るという基本パターン。2コーラス目の後、ちょっと雰囲気を変えたDメロ。そして最後の大サビで歌い上げる、みたいな感じであっという間に出来上がったこの曲こそ、「ALive」なのです。僕の場合、漠然とであってもイメージというかテーマが決まれば、あとは流れるように自然にメロディが浮かんでくるので、その流れのままメロディを五線譜に書き留めていきました。その手間を入れても30分足らずだったと思います。こういう一気に書き上げた曲って、もう修正出来ないんですよ。少なくとも自分の中では、ある程度完成されてしまっているので。だから、そのまま提出しました。

もちろん提出するまでには、簡単にではありますが、伴奏のアレンジを加えています。基本は完成版と同じ16ビートですが、もうちょっとおとなしいというか淡白な感じ。そりゃそうです、使ってる楽器の数が違いますから!あとアレンジャーである渡部チェル氏との大きな違いはストリングスも結構多用していることですね。ま、僕のアレンジをこのサイト上で披露することは、著作権の問題もありますのでまず無いと思いますが、何かの機会にこっそりとお聞かせすることはあるかも知れません(笑)。

ちなみにもう1曲の方は、実は難産でした。1週間くらいかけて修正に修正を重ねてようやく出来たのですが、採用はされませんでしたね。アレンジとしては最初ピアノ伴奏で始まって、2コーラス目からリズム隊が加わり、最後はストリングスも一緒に盛り上げる、みたいな感じです。この曲はまだまだ改良の余地がたくさん残っていますので、もしかしたら何かの時に復活するかも知れません(笑)。以上、作曲についてでした。


あれから10年経ちました。著作権包括契約しているサイトでは著作権についてクリアされていますので、「ALive」のデモ音源をアップすることとなりました。10年前に、当時の機材で演奏し録音した音源ですので(若干の音質調整はしたものの)とても古い感じがします(笑)。でも、今となってはそれも味といいますか、懐かしみといいますか、これはこれで良いかな、と思っています。それではお聴きください。(追記:2015年9月29日)



さて、次は収録の裏話に行きましょう。まずは「メインボーカル」ですね。長太郎とのキャラソン「Brandnew Days」や大石との「い〜じゃないか」もそうだったのですが、デモ音源って収録の直前に頂くことが多いのです。だからまずそのメロディを覚えるのに必死なんですね。僕はメロディを覚えるのがあまり早くないのです。小学生の頃は聴けば一発で覚えられたのにな・・・・。だからレコーディングの時には、ヘッドホンからメロディの音を薄〜く流しながら、それに合わせて歌ったこともありました。確か「Brandnew Days」の時は生まれて初めての歌のレコーディングだったし、緊張もしていたので、そうしました。

だけど今回は自分で作った曲ですからね、覚える必要はありませんでした(笑)当たり前です!。というかディレクターの松岡氏からは「自由に歌ってください!」としか言われず、かなり不安に。でも、ま、そりゃそうなんだよね。歌いまわしの正解を知ってるのは作曲者である自分しかいないんだから。むしろそのことに関して他人が助言する方が、実は非常に難しいこと。だってさ、例えば許斐先生にジャンプの編集さんが「この宍戸のセリフはもっと意味深にした方がいいですよ」って言いにくそうだもんねぇ。その例えはどうかと思うぞ!

さて、ここで一つ問題となるのが、歌詞の文字数と自分のメロディがピッタリ合うかということなんですね。文字数が多過ぎると字余りになって、フレーズは終わってるのにまだ喋り続けてる?みたいになっちゃうし、逆に文字が足りないとやたら伸ばしの音が多くて、長唄でも聴いてるみたいな歌になってしまう。その辺の調整を実は収録日の直前までやっていたんです。例えば「ここに」を「この場に」にして1文字増やしたりという微調整ですね。まぁ、この程度の変更なら作詞家さんもお任せしてくれるので、レコーディング当日でもいいんですけどね。

さて、いよいよレコーディングです。ひと言カレンダーで確認したら8月4日(木)でした(こういう時には役立ちますね!)。8月10日(水)〜14日(日)が舞台「LIVE WELL!」の本番だったので、レコーディングは初日の6日前。稽古はホント佳境に入っていて頭の中は100%舞台のことだけ、そんな最中(さなか)の収録だったのです。先日(9月18日深夜)の生放送ラジオ、インターチャネル・プレゼンツ「秋と言えば・・・・。」で、松井Pさんが「お芝居やったり、大変だったんですよ、そんな中でのレコーディングで。」みたいなことをアシスタントさんにおっしゃっていたのは、そういうことだったからですね。

レコーディング・スタジオは「い〜じゃないか」と同じだったので、その点では落ち着けたのですが、なんといっても今回は自分が主役ということで、そういう緊張感はありました。しかも全開で歌うには開始時間がちょっと早くて、取っ掛かりは苦労しました。なかなか本調子にならなくて。でも何度か練習で歌っていたら声が出てくるようになって、「それでは録っていきましょう!」という感じで始まりました。収録自体は特に悪戦苦闘した部分は無かったと思います。Dメロが思いのほかキーが高くて、ちょっと焦りましたが、最終的には歌えましたね。てか、自分で作曲しておいてキーが辛いとか言っちゃいかんでしょ!

続いてはハモリの「コーラス」部分のレコーディングです。作曲をしていて、僕の中では特にハモリのことは考えていなかったのですが、アレンジャーのチェルさんがちゃんと考えてくださっていたのです。その場で耳で聴いて覚えて歌い、を箇所箇所で何度か繰り返しながら収録しました。CDでは小さい声でしか聴こえないと思うので、一応どこで歌っているか書き出しますと、まずAメロ。1コーラス目の「♪祝福〜立って♪」と2コーラス目の「♪たやすく〜力を♪」です。それからサビの後半、1コーラス目の「♪不安〜振り向くな♪」と2コーラス目の「♪五感〜賭ける♪」、そして最後の大サビ「♪ギリギリ〜続けるだけ♪」です。

Aメロは結構低い音域なので歌いにくかったですねぇ。でも逆にサビの方はかなり高くて、最初は地声では無理かと思われたんです、ファルセット(裏声)じゃないと。でも挑戦してみたら、「いけそうだね!」ってことで、勢いで歌ってしまいました。ちなみにハモリはダブルといって、まったく同じフレーズを2回録音して重ねているので、実際には主メロと合わせて僕が3人で歌っている感じになっているんですよ〜(笑)。そんな絵ヅラ見たくない!

という感じで、歌を全部録り終えました!それが早い方なのか遅い方なのかよく分かりませんが、だいたい3時間くらいでしたね。


普通はこれで「お疲れ様でした!」と言って帰るわけです。が!実はようやく折り返したばかり!それをすっかり忘れていて、「お疲れ様でした〜〜〜」ってブースを出て、トロンボーンを見た瞬間思い出しました(笑)。「まだ全然終わりじゃない!」 いやぁ、ビックリしましたよ。てっきりこれで帰れると勘違いしていましたからねぇ。まさかこんな難関が待ち構えていようとは!

そんな訳で、急いで集中力を取り戻して、トロンボーンの準備です。さすがにいきなり音は出ませんので、しばらく音出し(ウォーミングアップ)の時間を貰いました。その間スタッフの皆さんは休憩したり、それぞれの事をしていたようです。僕はブースに篭ってひたすら楽器を吹いていました。楽譜はチェルさんが用意してくださいましたので、それを見ながら必死に最終確認。お聴きになって頂いてお判りだと思うのですが、この曲はアップテンポで16ビート。ホーンセクションも16分音符を多用した、テクニック的に非常に難しい楽譜なのです。だから思いっきり集中力を高めて、勢いを持って、でも慎重にという、なんとも矛盾するようなことを同時にやっていたり。とにかく大変でした〜!

30分くらいの音出しの後、いよいよレコーディングです。ここからはアレンジなさった渡部チェル氏御本人がディレクションしてくださいました。ホーンセクションのアレンジって本当に難しいと思うんですよ。今回はトランペット、トロンボーン、アルトサックスの3本編成ですが、各楽器が持つ特性はそれぞれ違いますから、曲中における役割が決まってきます。その特性の違いをしっかり把握して、かつ音域を逸脱しないようにアレンジするのって、非常に難しいんですよ。

特に今回はトロンボーンだけ生楽器(あとはいわゆる打ち込み(コンピュータによる演奏))で、奏者は素人の僕ですから、音域には非常に気を遣ってくださいました。つまり僕なんかでも無理なく吹ける音域の中でアレンジしてくださったんです。ちなみに1st アルバム「BLUE〜雲のように〜」のTrack 4「Watermarks」は、ほとんどプロの領域なので、レコーディングが本当に大変でした!というか、それを9月25日(日)の木村さんとのジョイントライブで一発勝負の生演奏をするって言うのは、もの凄くリスクの大きな賭けでしたねぇ。でもやり甲斐があって、チャレンジ精神をくすぐる曲です!まぁ、この話はおいといて・・・・。

とにかくそんな楽譜だったのですが、音域はいいとして、パッセージの速さだけはどうにもなりません。たとえ僕のためにとはいえ、全体のテンポまで遅くしてしまったら、曲の持つ雰囲気が大きく変わってしまいますからね。そんなことをするくらいならトロンボーンも打ち込みで、ってことになっちゃいます。なので、ここは僕が頑張るしかない訳です。

イントロ、のっけから速いです(汗)。しかも1オクターブを一気に駆け上がる。さらに最初の音符が16分休符!気づいた方いますか?いきなり難関でした。16分休符は他にも曲の所々に出てきてホント難しかったです。目に見えないほど短い休符なので(日本語として変な表現ですが)、気を抜くと音の出が遅れてしまいます。かといって短すぎると「溜め」が無くなってしまい、音楽的に面白くない、という微妙なタイミングが要求されます。

それから音を長く伸ばした後の処理ですね。つまり音を切るタイミング。トランペットとアルトサックスはパソコンが演奏しているのでタイミングは正確です。それに合わせればいいんだけど、プレイヤーが隣にいてお互い相手の呼吸を感じながら演奏するのとは違って、自分の勘だけが頼り。こういう意外な難しさもありましたね。

さて、ここで皆さんにクイズです!この曲の中で僕が一番好きなホーンセクションのフレーズはどの部分だと思いますか?って、これ非常に難しい問題ですね。だってさ、フランス料理のコックさんが「今日のコース料理の中で、僕が一番作るのが好きな料理は?」って聞かれてるのと同じだからね(笑)。分かりっこないです。

なんて話をしながら、ちょっと考えてもらえると嬉しいのですが、ヒントとして、吹いていて思わず「カッコイイ!」と燃えてしまうフレーズのことなんですね。さぁ、どこでしょう?なんとなく想像出来ましたか?自分で演奏するつもりになって、もう一度じっくり聴いてみてくださってもいいんですよ〜〜〜。はい!時間です!え!?というわけで、答えを発表しましょう!それは歌詞でいうと「♪今ここで生きてる♪」直後のフレーズでした!こういうのがね、僕らは大好きなのですよ。さすがチェルさん分かってらっしゃる!それもそのはず、お話を聞くと学生時代に吹奏楽部にいらした経験があったのです!楽器はチューバだったそうで(最も大きな金管楽器です)。やっぱりね、金管楽器経験のある方でないと書けないフレーズ、というかホーンセクションのアレンジですよ。本当に素晴らしいと思いました!

エンディングはイントロと同じフレーズですが、もちろん吹き直していますよ!コピー&ペーストとかしていません!(歌中はしてますが、というか、そこはむしろしないと。)そんなこんなで2時間くらいかけてトロンボーンの収録も終わりました!これで本当に「お疲れ様でした〜!」と言って貰えましたよ。拍手までして頂いて、とても嬉しかったです。自分でも「よく頑張ったなぁ!」と感慨に耽っていたら、またもや夢から覚めるように現実に引き戻されました。そうです、「ラジオCM」と「トーク」が残っていたのです!


まずは「ラジオCM」を。これは松井Pさんが考えられたであろう原稿を当日頂いたので、20秒で収まるように喋りました。例によって「発売前」バージョンと「発売後」バージョンがありました。今日の時点では「発売後」の方はまだラジオでもオンエアされていないはずですね。お楽しみに!「オチはそこかい!!」っていうツッコミが聴こえてきそうです(笑)。

さてさて、いよいよ問題の「トーク」ですよ。

買ったCDを開封する前、よくよく見て驚いたのは、トークタイムに「てれて ZIN ZIN」というタイトルが付いていたこと!「これが松井Pさんの言っていた、僕も知らない仕掛けなのか!?」って思いましたよ!それほどインパクトのあるタイトルでした!もちろん違ったのですが(笑)。まぁ、タイトルを松井Pさんが付けてくださったことは、まず間違いないでしょう(笑)。どうもありがとうございました!

それではそろそろ核心に・・・・。まずあの「トーク」を考えたのは100%僕の仕業です。誰からも指示をされていません。勝手に僕が考えました。どうしてもやりたかったんです!カキ氷とか将棋などのアドリブ的要素の大きいものは多分僕は苦手なので(某パンツ!ラジオのリスナーさんはお分かりかと思いますが・・・・)、きっちりと台本を書いて、それを演じたかったんです。

実はあのトークを考える前に、もう1作品候補があったのです。が、これは大人の事情により採用されませんでした(時間もかなり長くなりそうだったし)。と書けば、大体どんな内容か察しはつくでしょう?またもや集英社さんや許斐先生に承諾を得なくてはならないような内容ですね。で、考えた挙句、相手を女子にしたんです。もっと言えば、CDを買っていつも聴いてくださっている、あなたです!と解釈してくださって良いですよ。

内容に触れる前に・・・・このトークを考えたのはレコーディングの当日、スタジオに向かう電車の中でした。前述のように幻の第1案の代案を収録までに考えなくてはならない!ということで、急いで考えました。が、電車の中なので筆記用具は使いにくい。そこで、思いついたストーリーというか、セリフを携帯のメール画面に入力していったんです。こうしておいたおかげで、スタジオに着いた直後、松井Pさんに内容確認のメールを打つ手間がかなり省けました!

で、そのままではさすがに収録できないので(携帯の画面を凝視しながらの収録って・・・・想像するとかなり滑稽です!)、スタジオに着いてから紙に清書しました。といってもシャーペンで適当に書き写しただけですが(笑)。その原稿の写真もPhotoページで紹介しましょうかね。今日あたり。おいおい急だな!松井Pさん宛にメールしてから歌のレコーディングを始めて、その間に返事が来ました。「いい感じに上がりそうな予感がしているので楽しみにしています。」ということはOKってことですね!で、いよいよ収録ですよ。

僕の記憶が確かなら、多分2回録りました。音楽に関しては松岡氏やチェルさんがディレクションしてくださいますが、演技に関しては自分の判断しかないので、とても難しかったです。もう時間も時間でしたから、そう何回も録り直すのは避けたかったので、エイヤ!って感じで、2回目で良しとしました。

さて、問題の内容に関してですが、設定としては・・・・宍戸が誕生日プレゼントを初めて女子から貰った。多分ロッカーか何かに入っていたのでしょう。帰宅後、そのお礼を電話ですることに・・・・という感じで会話が始まります。相手の女子について具体的な設定はなくて、宍戸の話から察すると、連絡先は知っているくらいの間柄で、学年は下なんでしょう程度ですかね。宍戸としては普段はテニス部員男子(まぁここで具体的な名前を挙げるまでもないでしょう)とばかり付き合っていて、女子と話をすることはほとんど無く、ましてや電話をすることなど皆無。でもメールではお礼したくなかった。お礼は無理してでも自分の言葉で。それで、あんなにも大変なことになっていたんでしょうね(笑)。終いには宍戸自身どうまとめたら良いか分からなくなって、支離滅裂なことを言い出し、いきなり電話を切る!という顛末(笑)。これに懲りて、多分もう電話することは無いでしょう、と思いますが、どうかな?やはり帰り着くところは気心の知れた仲間たちのところでしょう。

ん?なんか微妙に脱線してるような・・・・ま、いっか。そんなわけで、女性の皆さんは中学生の頃を思い出して頂いて、御自身と宍戸との会話を楽しんで頂けたら幸いです。空白のところに言葉を埋めてみるのもいいかも!男性の皆さんは・・・・かなり少数派だと思いますが、というか宍戸の相手として自分を置き換えるのは不可能なので(どうやっても女子にはなれないし)、まぁ、別の楽しみ方を模索して頂くしか・・・・申し訳ない!これ以上僕にはなんとも・・・・ねぇ。

そんなこんなで長かったレコーディングの一日は終わりました。スタジオ入りしてから出るまで、約8時間。収録前後に楽しく歓談していたので、レコーディングは実質7時間くらいですか。終わってみればあっという間でしたね。というか、スタジオを出ても全然疲れを感じていませんでした。間違いなく肉体的には疲労していたはずなのに。それほど楽しかったんだと思います。自分の好きなことを仕事に出来る歓びって、こういう事なんでしょうね。本当に充実した時間を過ごせました。僕にやれることはすべてやった、という爽快感がありました。


さて、その後、スタッフさんはその日に収録した素材をもとに作品を完成させていきます。それがほぼ形になったところで、いよいよ仕上げのトラックダウンが行なわれました。8月18日(木)でした。17日(水)のアニメ収録後から18日(木)のこのトラックダウンまで、僕は所用で実家に一時帰省していました。いわゆるトンボ返りなわけで、品川駅で新幹線を降りて、そのまま電車を乗り継いでスタジオに直行。で、この日はバランスの確認など、スタッフさんのほかに作曲者、編曲者も集まって、全員でほぼ完成版を聴きました。

作曲者としては特に何も言うことはありませんでした。が、歌い手としては、何点か修正のリクエストをして微調整して頂きました。アレンジャーのチェルさんは、もうちょっと根本的なところの修正をリクエストして、でも今はパソコンで作業出来ますので、その作業も程なく終わり、最後にスタジオの大きなスピーカー、ラジカセのスピーカー、ヘッドフォンと聴いて、最終確認しました。それでも2時間半くらい掛かりましたかね?これでようやく完成です!実際にはマスタリング作業が残っていましたが、それはスタッフさんにお任せしました。


こうして1枚のCDが出来上がったんです。僕が分かるだけでも、プロデューサーを始めとして作詞家・作曲家・アレンジャー・ディレクター・エンジニアさんが携わっています。作詞は大石の「TWO」でもお馴染みの柚木美祐さん。今回は残念ながらお会いできませんでしたが、僕の細かいリクエストにも応えてくださいました。いつかお会いしたら直接お礼申し上げたいです。

アレンジャーは渡部チェル氏。9月18日(日)深夜のラジオ「秋といえば・・・・。」ではゲストでスタジオにいらしていて、8月18日(木)以来、ちょうど1ヶ月振りにお話、といっても一瞬ですが、出来ました。松井Pさんからの「ど〜んな感じでした?楠田さんのトロンボーン具合は?」との質問に対して、チェルさんは「聞いてもらえれば分かると思うんですけれども、ホントにもうプロのホーンセクションを呼んだみたいな、いい仕上がりになっています」と答えてくださいました。はっきり言って最高の賛辞ですよ!こんなに嬉しいことはありません!僕は真に受けてしまう人間なので、そのまま受け取りました(笑)。

ディレクターの松岡氏とは「Brandnew Days」からのお付き合いで、今回も大変お世話になりました。歌詞の修正では作詞家さんとの間に入ってくださったり、レコーディングでは僕を持ち上げてくださって、気持ちよく歌わせてくださいました!松岡氏とはこの「ALive」が4曲目になりますからね、ずい分とリラックスして歌わせて頂きましたよ!

エンジニアさんとは直接やり取りすることはほとんど無いのですが、レコーディングされた素材を組み立てて調整していくのは本当に気の遠くなるような作業で、もの凄い時間を掛けてくださったことと思います。完成した作品のカラーは、まさにエンジニアさんのセンスがモノを言うのです!

そしてそして最後に松井Pさん。とうとう宍戸をデビューさせてくださいました!この作品をどんな感じにするか、というのは松井Pさんが考えられたことです。僕たちはその考えに基づいて自分の役割を果たしたに過ぎません。いつだったかの打合せで、僕は松井Pさんに「このCDは直球勝負で行きたい。」と言ったことがあって、松井Pさんも同じ考えでした。つまり原作に忠実な宍戸本来の闘志とか不屈の精神とか夢を追う強さとか、そういうものを前面に出した作品にしたい、という。「ALive」はまさにそんな作品に仕上がったと自負しています。それはすべて今、紹介した皆さんの御尽力によるもの。全員の力を出し切ったからこそ、この渾身の作品は出来上がったのです。2年越しで願い続けてきた夢が、とうとう叶いました。これ以上の喜びはありません。関係の皆さん、本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした!

さて、そんな風に出来上がった「ALive」ですが、お聴き頂いて、如何でしたか?「これぞ宍戸だ!」って思って頂けたなら、それが最高の喜びです。是非是非皆さんのご感想をお聞かせくださいね。待っています!


ここまでCDの中身のことに限って語ってきましたが、それ以外の部分についてもちょっとだけ触れましょうか。まずはジャケットです。最初に見た時にとにかく感動しました。あまりにカッコよくて!今だってパソコン画面の上に飾ってありますから!まるで神棚状態(笑)。そして、中に入っていた1枚の白い紙・・・・これがまさに松井Pさん言うところの「仕掛け」だったのですね!なんて粋なことを!驚きと嬉しさのあまり、思いっきり笑ってしまいましたよ!!凄いですね、あのたった1つの単語に秘められた想いは、遠い未来までも明るく照らす灯台のライトの如く強烈です!皆さんの期待に満ちた顔が目に見えるようです。松井Pさん、ここまでやったからには、もうタダでは済みませんよ〜!!僕も思いっきり期待してますんで!(笑)

というわけで、延々語って参りました宍戸デビューシングルCD「ALive」の四方山話、お楽しみ頂けましたでしょうか?なかなか痒いところに手が届く、とまでは行かなかったかも知れませんが、また何か思いついたら加筆したいと思います。まずは時期が来たら途中の「↓」の列を削除したいですね(笑)。と言ってる傍から思い出した!近いうちに加筆します!

最後に、ここまで読んで頂いて、どうもありがとうございました!


ふぅ・・・・やっと書き終わった。本当は29日のうちにアップする予定だったんだけど、結局30日の午後になってしまいましたね。昨日は用事を終えて帰ったのがもう30日になる直前でして、それから遅い夕飯を食べ、お風呂に入り、ようやくこの日記の執筆に取り掛かったわけです。もう明るくなりかけていました。で、今は午後3時過ぎ。途中、あまりに眠たくて2時間ほど気を失ってしまいましたが、なんとかここまで辿りつけました。良かったです。多くの皆さんが待っていてくださったことは、カウンターのヒット数から明らかですからね。内容が御期待に添えていると嬉しいのですが。というわけで、今日はこの辺で。今から新鬼武者関係の台本を受け取りに出掛けてきます。では、いってきま〜す!



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